それは、自分が持っている本来の力を上手く使えるような状態に戻してあげられることです。
ジョセフ・ピラティス氏が考えたボディコンディショニング、ピラティスは、ボディ(体)・マインド(心、意識、思考を司る部分)・スピリット(魂、本来の自分・自分の本質)の統合を考えて作られたメソッドです。
ピラティスのコンセントレーション、常に正しい動きができるように集中して行うことが大切であるということを述べています。
そこから、感情が閉じ込められている『コア』の筋肉をコントロールできるようになります。
そしてここで出てきた、コントロールという言葉。
ピラティス氏は、『コントロロジー』と言って、自分の意思に従って動くことが理想的であるとも説いています。
⚫︎身体の筋肉の動き全てを意識的にコントロール
すること。
⚫︎身体の骨格を構成する骨が動く際、関節を介し
てテコの原理が働くことを理解し正しく活用す
ること
ピラティスでは、呼吸もコントロールしますね。
普段の生活で、考えて動くと非効率かもしれません。
(意識的に思考を動かす練習は、ブログ『当たり前を考え直す』に書いています)
しかし、ピラティスで、身体の動かし方を意識的にコントロールすることにより、それが日常にも上手く活かせるということです。
日常に活かすって?
例えば歩く時
「背筋伸ばして」
「お尻をしめて」
「おなかをしめて」
「骨盤底筋キュッとして」とレッスンでやったからと言って、それを全て歩いている時にやることは不可能ですし、仮にやったとしたら、足が一歩も前に出せないという事態、あるいはペンギンさんのような歩き方になってしまいます。
これは非効率、体には良くない動かし方です。
こんな時は、
①背筋を伸ばす
②反り腰になっていたら、お腹をしめる
これだけでいいのです。
電車を待つ時は静止しているので、
①背筋伸ばす
②おなかしめる
③お尻しめる
いける方は、休み休み④骨盤底筋しめる
までいけますね。
(※その方の姿勢の状態や改善が必要な箇所にもよるので、全員が一緒ではありません)
意識する🟰自分に集中できている時 なので、心が整う。
ここで、あれ?ピラティスって運動じゃなかった?って思いませんでしたか?
ここで、振り返ってみます、ボディ・マインド・スピリット。
全てが統合されていく中で、体型だけでなく自分自身がトータルで整う運動です。
ですので、反復回数をたくさん必要としません。
ゆっくりと集中して少ない回数で行う、効率的なメソッドです。
昔読んだ、タイヤの販売で有名なイエローハットの創業者、鍵山さんの著書に『履き物を揃える』 ということが書かれていて「確かに、どんなに慌てていても、揃えなきゃと一旦向き直って座ると心落ち着く、心の余裕って大事やわ。」と思ったことを思い出しました。
万国共通、心をコントロールするために体を動かす。
私がピラティスが好きな理由の一つは、ピラティス氏のお人柄。
お会いしたことがなく、著書の中の彼しか知りませんが、魅力的な方だなと感じます。
ちなみに、写真はピラティス氏がオペラ歌手の方を指導されているお写真。
84歳で亡くなられるまで、熱心に研究を重ね、ご指導されたようです。
太陽を浴びるとビタミンDが作られることを知り、パンツ姿で外出されるというユニークなエピソードも。
1918年世界的な規模でインフルエンザが流行したそうですが、彼が指導していた仲間達は誰1人かからなかったという逸話も残っています。
1つには、胸式呼吸の良さがあるのでは?と感じます。
スポーツドクター小林弘幸さんの著書で、『最高の体調を引き出す超肺活』というものがあります。
現在の研究でも解明されています。
私も実際ピラティスを始めてから、更に身体が強くなり、体調不良がほぼありません。年に一度あるかないかです。
受けていただいている方も、頭痛が無くなった、便秘が解消されたなど、体調改善のお声をたくさんいただきます。
最後に、私達の身体は、オンリーワンでプライスレス、とても素晴らしいものであること。
何かのきっかけで、体調が悪くなったり、機能しなくなったりしているだけ。
それを、皆さんの身体の声に耳を傾けて、戻していきませんか?
どうですか?ピラティスに興味を持って頂けたでしょうか♪